歴史
近代の形成外科の発達は戦争に起因する。第一次世界大戦は戦車と戦闘機の出現に代表される、それまでの戦争とは違って機械化された戦争であり、死傷者数・死傷率とも飛躍的に増加した。とりわけ大型の大砲と榴弾の出現と機関銃の多用によって防御側優位となり、弾幕を避けるために塹壕を掘り進めながら戦う「塹壕戦」が主流となった。塹壕は兵士の体を防御したが顔面は露出したままだったため、顔面の損傷は著しいものとなった。
西部戦線に配属されたイギリス軍の軍医、ハロルド・ギリス(:en:Harold Gillies)は戦傷の状況を直接把握し、顔面創傷の問題点をいち早く認識した。ギリスはイギリス本国に戻った後、軍病院に専用病棟を設置し、専門の治療を開始した。患者は彼の予測をはるかに上回り、世界で初めて専用の病院を設けるまでにいたり、イギリス連邦の外科医を動員・組織して最終的に5000人にも及ぶ患者の治療に当たった。それまで顔面創傷は他の傷と同様に縫合するだけだったが、縫縮によるだけでなく癒える過程で収縮し顔面の変形を生じさせるものだった。ギリスの組織は顔面をできるだけ元の形に復元すべく皮膚移植法等様々な方法を開発し、形成外科を確立することとなった。これによりギリスは近代形成外科の父とよばれる。
最近では再生医療技術を戦傷に応用する研究が開始されることとなった
[AFPBB News 2008年04月18日 「戦争で失った手足を再生?米国防総省、兵士の再生医療研究に2.5億ドル拠出」]。
参考文献・脚注
適応
代表的なものは以下のとおり。
・新鮮熱傷(やけど)
・小範囲熱傷
・広範囲熱傷
・電気熱傷(電撃傷)
・化学熱傷
・凍傷
・顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷
・顔面骨折
・顔面神経損傷
・涙小管損傷
・唇裂、口蓋裂
・唇裂
・口蓋裂
・顎裂骨移植
・手、足の先天異常、損傷
・切断指再接着
・合指症
・多指症
・裂手症
・その他の先天異常(主に奇形が体表面の醜状を主訴とするもの)
・漏斗胸
・頭蓋骨早期癒合症
・顔面裂
・小耳症
・副耳
・副乳
・母斑、および良性腫瘍
・母斑細胞性母斑
・血管腫
・脂肪腫
・粉瘤腫
・ガングリオン
・太田母斑
・脂腺母斑
・悪性腫瘍とそれに関連する再建
・皮膚癌全般および中胚葉由来の軟部組織肉腫
・頭頚部再建
・乳房再建
・外傷などによる皮膚異常
・瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)
・肥厚性瘢痕
・ケロイド
・外傷性刺青
・褥瘡(じょくそう)、難治性潰瘍
・褥瘡
・難治性潰瘍
・その他
・性同一性障害
・禿髪(とくはつ)
・腋臭症
美容外科
美容外科(けいせいげかがく、Plastic and Reconstructive Surgery)とは、先天的あるいは後天的な身体外表の醜状変形に対して、機能はもとより形態解剖学的に正常にすることで、個人を社会に適応させる事を目的とする外科学の一分野。
場合により皮膚科学、美容外科学、整形外科学、耳鼻咽喉科学、外科学と連携し治療に当たる。
手技
・縫縮
・植皮(皮膚移植)
・皮弁
・ティシューエキスパンダー
・マイクロサージャリー
・レーザー治療
拘縮
拘縮(こうしゅく、)は、関節包外の軟部組織が原因でおこる関節可動域制限のことである。生理学的には活動電位の発生の停止により筋が弛緩しなくなる現象。
・皮膚性拘縮
・:皮膚が熱傷や挫滅から回復する際、ケロイド・肥厚性瘢痕などにより引きつれるために起こる。瘢痕拘縮のひとつ。いったん拘縮すると手術以外に除去方法がない。Z形成術やティッシュエキスパンダーによって皮膚の不足分を補うなどの方法がある。
・結合組織性拘縮
・:皮下組織や腱、腱膜の瘢痕拘縮。
・筋性拘縮
・:高齢者が長期間寝たきりだったことに起因する廃用性の萎縮を指すほか、阻血によるフォルクマン拘縮もこれに含まれる。
・神経性萎縮
・:痙性麻痺や痛みに対する反射性の筋緊張によるもの。
拘縮は歩行機能やADLの阻害因子となり、リハビリテーションの対象となることがある。特に、脳卒中患者や高齢者の介護では寝たきりにしておくことが筋拘縮を来たし、さらに自立度を下げる悪循環を形成しがちなため、関節を適切に運動させることが必要である。
日本医科大学の人物一覧
・河野勝斎 - 元日本医科大学理事長
・石川正臣 - 元日本医科大学学長
・高橋末雄 - 元日本医科大学理事長
・大塚敏文 - 元日本医科大学理事長
・常岡健二 - 元日本医科大学学長
・木村義民 - 元日本医科大学学長
・フレディ松川 - 医療評論家、ぼけの啓蒙活動、湘南長寿園病院院長
・田尻孝 - 日本医科大学学長、外科
・高橋辰五郎 - 故郷の新潟県で教育者として活躍
・佐久間英 - 人名研究家
・清水俊彦 - 医師、頭痛外来
・小泉信人 - 医師、消化器内科。
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